建設業許可を取得する裏ワザについて
たまに「このままじゃ許可取得できそうにないんだけど、裏技みたいなもんはないの?」や「ラクして許可を取る裏技はないの?」という問い合わせをいただくことがございます。
結論から申し上げますとそういった裏技はございません。特に新規許可の場合は絶望的にございません。
ただし、そういったお客様でもよくよくお話をうかがってみたら、お客様が「許可取得できそうにない」と思い込んでいただけで、裏技など使わずに無事に許可が取得できたケースは何件もございました。
格安の行政書士にご用心
特にご用心いただきたい点は、異常に安い報酬額を提示している行政書士です。
弊所も平均から見れば安いほうなのですが、10万円ポッキリ(”10万円~”ならまだ理解できますし、見せ方の問題で、結局は15万円くらいになるんだとうとお思います)といった異様に報酬額が安い行政書士は注意が必要です。
これは私が行政書士会で耳にした話ですが、格安の値段を提示している行政書士の中には様々な必要資料を偽造する危険な裏技をおこなう不届者もいるそうです。
それは虚偽申請になりますから、建設業法違反となり、その行政書士はもちろんのことお客様までもが処罰(最悪、刑罰を受けるか、軽傷でも許可取消か、未遂であれば向こう5年間は許可取得できなくなる等)を受けることになってしまいます。
確かに、報酬額10万円ポッキリで真面目に書類作成をしていたら、「ウチは業務が効率化しているから安くできる」等ともっともらしい理由を述べたところで事務所経営がまわっていかないことは容易に想像できますが、お客様を巻き込むくらいならばはなから適正な料金を提示すべきと思います。
一方で、安いばかりではなく、高すぎるケースも注意が必要です。先日、弊所のクライアントさんに伺った話では「40万円で全部書類を偽造してあげますよ」とかなりの高額報酬を提示してきた行政書士がいたそうです。最初から偽造をもちかけてくる時点でモラルが欠落している行政書士ですから、そういったケースもレアだとは思いますが強い心でもって断ってください。
裏ワザは使わないが、裏ワザのように許可を取得できる
というわけで、裏技など使わずとも許可取得できるケースは私自身の経験上も多くございますし、最短で面談から3日で申請する裏ワザのように早く申請できたケースもございます。そして、適正価格を提示する信頼おける行政書士に依頼すれば、自分でやるよりもよっぽどラクな上にコスパが良いはずです。例えば、報酬で15万円払ったところで許可は5年間有効なわけですから、1日あたり82円です。値段的には缶ジュース買うよりも安いですし、何よりも500万円以上の工事が受注できたり、元請けから信頼されたり等でそれ以上の売上アップをする一方で、銀行からもお金が借りやすくなり、お得であることは間違いないです。
ですので、信頼できる行政書士を是非ご活用ください。
結果的に、無事に許可が取得できた後で「無理だと思っていただけに、先生に依頼してよかった。まるで裏ワザみたいに許可が取れた」とお客様からお褒めいただいたことがあり、「行政書士をやってて良かった」と思う瞬間でもあります。