建設業許可:防水工事業で許可を取りたい!
防水工事に該当するもの
様々な素材を使って防水する工事をさします。建物をせっかく建てても、防水工事をしなければ、雨漏りしますから、建物の寿命のみならず、我々の安心な生活にとっても必要不可欠な工事です。
具体的には、アスファルト防水工事、モルタル防水工事、シーリング工事、塗膜防水工事、シート防水工事、注入防水工事が該当します。
字ではイメージがしにくい「シーリング工事」「塗膜防水工事」「シート防水工事」についてご説明いたします。
まず、「シーリング工事」ですが、建物の外壁ボード間のつなぎ目や外壁とサッシの隙間など、動きの多い隙間などに高度の防水性・機密性等を確保することを目的とした工事のことです。これを行うことで建物の隙間からの雨水の侵入を防ぐことができます。
次に「塗膜防水工事」とは、液状の防水材料を塗り、化学反応で防水の膜を作ることで、おもに陸屋根(勾配の無い屋根)や、ベランダの床などに使用されるケースが多いです。液体状の材料を使用し現場で仕上げる工法であるため、複雑な形状の場所であっても防水膜を作ることができます。
そして、「シート防水工事」とは、塩ビ樹脂や加硫ゴムを主成分としたシートを接着剤で貼りつける工事であり、断熱材と組み合わせたりすることで多用途に対応することが可能です。
他の業種との違い
『とび・土木・コンクリート工事』との違い
・『とび・土木・コンクリート工事』・・・トンネルの防水工事等の土木系の防水工事
・『防水工事』・・・一般的な建築物の防水工事
『左官工事』との違い
防水モルタルを用いた工事は、『左官工事』『防水工事』どちらの許可でも施工できます。
一緒に取得したい業種
・塗装工事
一般建設業で『防水工事』で専任技術者になるには
資格で申請
以下の資格のいずれかを保有している場合には、『防水工事』の専任技術者(※特定建設業の場合は別)になることができます。
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上げ)
・技能士『防水施工(ウレタンゴム系塗膜防水工事作業、アクリルゴム系塗膜防水工事作業、セメント系防水工事作業、シーリング防水工事作業、FRP防水工事作業、アスファルト防水工事作業、合成ゴム系シート防水工事作業、塩化ビニル系シート防水工事作業、改質アスファルトシートトーチ工法防水工事作業)』(2級は+実務経験1or3年)
・登録防水基幹技能者
・登録外壁仕上基幹技能者
学歴+実務経験で申請
以下に関する学科を卒業後、高卒であれば5年以上、大卒・高専卒であれば3年以上の『防水工事』に関する実務経験があれば、一般建設業における『防水工事』の専任技術者になることができます。
・土木工学
・建築学
実務経験のみで申請
資格や学歴がない場合であっても、『防水工事』に関する10年以上の実務経験があれば、一般建設業における『防水工事』の専任技術者になることができます。